糖質オフダイエットを日頃ゆるゆるやっている。
学生時代はどれだけ食べても標準体重ぐらいであればキープ出来ていた。
しかし、就職活動のストレスにより、体重は6キロ増え、
大学4年の健康診断で体重計は見た事も無い数字をたたき出し、
それ以降社会人になっても元の体重に戻れないでいる。
家系的に胃下垂でもないのに、ばくばく好きなものを食べ、(死ぬ前に食べたいものは
マクドナルドのポテトだと豪語していた)ダイエットなどしたことがない私は
激太りにおののき、年齢による代謝の低下に驚愕し、就職活動による初めての
社会的評価に奪われた自尊心の低下に拍車をかけていた。
ということはだな。
ダイエット成功して最終的に自尊心の復権が
行われるのではないか!?
そんな仰仰しい理由よりも、
同年代の子は学生時代の頃はいくばくかどっしりしていた子でさえ、
女性として一番いい時間を楽しむように
いつのまにかスリムになっている事実のほうが、私に焦りを募らせた。
このままではいけない!!
周りの友と信じられない自分の体型の変化に圧倒され、
「でも、だって、学生時代は同じものたべてても自然にキープできてたじゃん・・・?」
と1度もしたことのないダイエットに2年はとりかかることができなかった。
「社会にでたら、忙しくなるし、痩せるよ!」
と、母と会話した記憶があるが、そんなことはなかった。
「太るのは簡単だが痩せるのは大変だ」
こんな単純な事実が私を悩ませる。
信じられない体型の変化に、自信も持てず恋愛もいまいち・・・。
ダイエットへの決意ができたのはのはやはり?愛欲だ。
ありがたいことに友人が合コンに誘ってくれ、それがなんだか期待の持てる方々とのお話。
まだ期間もあるし、人生で初めてダイエットを始めるタイミングはここしかない!
頭ではそう感じていたが、今まで自分の意思で1キロも体重を落としたことなどなかった自分は途方にくれるしかない。
食べないなど、不可能。
1日豆腐だけなんて絶対無理!そんな折に、会社のお使い中コンビ二で見つけた「糖質オフダイエット」の本。
ぱらぱら立ち読みするにつけ、「これかも」という思いが強くなる。
一拍おいて、本を購入する。
「朝ご飯はきちんと食べよう!」と口酸っぱく言われた身にとては、
「朝ご飯はたべなくてもいいんだ・・・」というところがまず衝撃的だった。
(脳のエネルギーはぶどう糖だけ。糖質をカットした分、たんぱく質や脂質をしっかりとればOKとのこと)
元々、白米やビールは大好きだけれど、
その代わりに糖質のほとんどない肉、魚、アルコール類で満たせるという事実が、
「えっ!?これなら意思の弱い私でもできるかも・・・」という思いが強くなる。
(著書は糖質のグラム数によって項目が別れ、非常に実用的だ)
もともと呑兵衛の私は、夜は居酒屋メニューでストレスなく糖質を調整できる。
アルコールを禁止する必要がないのもストレスが生まれない要因だ。
昼ご飯は入る店が限られてしまうが、唐揚げも衣の炭水化物に目をつむれば基本OK
な為、ご飯抜きで頼めば問題がない。(ケンタッキー・中華料理店もよく利用した)
むしろ、昼は眠くならなくなり、仕事の効率化も図れた。
なんて素晴らしいダイエット!あんなにびくりともしなかった体重計の針であったが、合コンまでの2週間で3キロ減らすことができた。
3キロ減れば、見た目にも現れ、初めての体重の減少に当然気分が高まった。
そして臨んだ合コン。
その場では運命的といえるであろう出会いははゆめゆめなかったが、
その後2次会も終わり、1人で「今日も駄目であったか・・・」と密かに自分のこれまでの労いと慰めの意味で呑み直した居酒屋。そこでなんと男に引っかかる。
「2軒目いこうや」
この言葉が、時に男性がくどきモードに入った合図でもあるなんて?
今まで若い男性とのデート経験がに乏しく、赤提灯のある居酒屋にて異性を意識する必要のないおじさんと気軽に2軒目に行き、若干誘われたとしても「わはははは」でスルーするというおぼこかった私としては
なかなか予想外の展開。
しかし、ダイエットを始めてこのような結果がすぐに出る結果に至り、
効果の威力、外見の重要さを感じ入り、努力は報われる・・
と涙したのであった・・。
・・・まあ、その彼とは色々あって2ヶ月で別れた。
その2ヶ月間、もちろんデートをする。デートをしたら美味しいものを、一緒にそりゃ食べたい。
お好み焼き、ラーメン、カレー・・・?
今まで禁じてきた炭水化物は舌の上をとろけるようだった。待ち遠しかったように、腸はすぐさま吸収していく・・。
・・・3キロなんて一瞬であった。
2ヶ月で色々あって、こちらから短い間でお別れを言わせてもらったが、
体型も奇麗に戻ってしまっていた。
早くに体重が落ちる分、糖質ダイエットはリバウンドしやすい。
ダイエットは、太りやすいと身体だと自覚しているのであれば習慣にすべきことであり、
日々の生活をよくしていくための絶え間ない改革のことなのだということを改めて認識させられた。
だが、意思が弱い私でも、体重を減らす手段があるというを知り得ただけも大変に大きな収穫であった。
今は、本で得た知識を参考にし、前ほど徹底していないがゆるゆるとした炭水化物ダイエットをし、
区民体育館のトレーニングルームに通い出して、
また愛欲(?)の為に奔走している日々である。ネバーギブアップ!