*あけましておめでとうございます!
リズ山崎さんの『「普通」をやめる勇気』。セラピスト・教育学者という経歴、また女性であることから、語り口や視点が優しい。
「普通から抜け出す」というテーマで、自身本来の力を引き出し、ストレス最小限で人生の目標をかなえてほしい、成功してほしい・・・という思いから生まれたという本著。
下記、参考になった部分を抜粋します。
・なにはともあれ「深呼吸」
・向上、改善、発展はもちろんよいこと。/それをこれからしていくのですが、それは自分がダメだからではないからね」「どんなときもじゅうぶん、それでいいんだよ」という愛情を深呼吸と一生に自分自身にいつも注いであげていてください。
・(欲求を)表現できない自分を責めては苦しみ、なお、自由にやってうまくいっている同僚などにしっとして苦しんでいるという人もいます。
そんなとき、私は「あなたのなかで、そうした欲求をいけないものとして押さえているのでは」とその理由を探っていきます。「よくなりたい」「得したい」などの欲求をどこか不純なものとして抑えている。その文うまくやっている人が許せない。
「そうした自己矛盾が、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるような、ボートを同時に前へも後ろへもこいでいるような状態を作っていては、苦しいよね」と。
・心のブレーキを緩めて、ハッピーをたくさん手に入れましょう。
幸せな成功者になるのに、もちろん遠慮もブレーキも不要です。
・頑張ってきた自分に、心からの感謝をこめて伝えてください。
「今までどうもありがとうね」「もう我慢しなくていいよ」「これからはらくになっていいよ」
・きびしい状況では、「このままどうなってしまうのかなぁ」と思いがちですが、それでは行き先不明。だからなかなか状況が変わらないだけなのです。
「かなぁ」ではなく「快方へ向かおう」と選択する。決める。意図する。ここがポイントです。
・心の中で自分自身に「苦しむことなどないよ」「もっとらくに快適でいていいよ」と許可してあげてください。それだけで関係や状況が一変することさえあります。
・その人が選択した「思い」や「定義」が、その人の世界を創造しているからです。成功の秘訣のひとつが「選択する」という自由意志を使うことなのです。
・「あいさつ」と「お礼」で人生は変わる/「おはようございます」「お疲れさまです」「よろしくお願いします」「お世話になります」「お先に失礼いたします」大きな声と笑顔は、大げさにやってください。
・別れ際などでせわしなく幾度も頭を下げたりせずに、ゆっくり丁寧に心をつけてお辞儀するだけで、落ち着いた風格のある印象になります。また、あいさつの後、さっさと身体の向きを替えては失礼です。頭を揚げても笑顔でアイコンタクトし、ゆっくり向きを変えましょう。いずれも深呼吸と意識でうまくできるようになります。/これから会う人に対して、前回のお礼がないか思い起こして、「このあいだはどうもありがとうございました。」と必ず話題にします。
「あいさつ」と「お礼」はワンセットに習慣づけてしまってください。
・また、こちらが気落ちしているような話の流れで、「じゃ一杯いくか」なんて誘ってくれたときに「あ、べつにいいですよ」なんて返事もNG。
「ぜひ、ご一緒させてください!」と、こういうふうに言ってください。自分の自動的な「普通」を変えるのです。
・語尾をあいまいに濁さず「だから何?」の部分まで言い切るように心がけるだけで、仕事のできる人間になることができます。人からイライラされたりすることもなくなります。
・だから、うまくやらねばと思いすぎの完全主義傾向にあるという人は、これからは、「うまくやりたい」そんなときほど、リラックス。深呼吸して、力んだ構えをゆるめてみます。
だいじょうぶ。やりたいことはできることになっています。
・いずれにしても、「すべてはうまくいってます。」必要なときに必要なことが必要なかたちで起きるようにできています。今起きていることには最善最高の意味がある。あなたたちなら乗り越えられます。
・真面目を捨てろ「アバウト力」をもて/返事の仕方も気を楽にして「は〜い」とアバウトキャラになりきってやってみるんですね。そうしていると、相手からチクリと何か言われても、スキマがあるので「え〜そんなことないですよ〜」とか「まいったな〜」などと交わせるようになります。
・成功には「正確な詳細」は無意味/結果がよかったらなら、他のことはよいとして、「最高でした!」「おかげさまで、うまくいきました!」そう言えるものなら言い切ってしまいましょう。
・悩みにとらわれがちな人というのは、真面目なだけに脅迫的なところがあるので、確認しないと気が済まないというところがあるんですね。「ってことは、こういうことですよね」など、自分の言葉で言い直しをするクセがあるものです。/「だいたいそういうことだろう」と思ってよいことにして「あえて言わない」。こうして自分自身の旧来の自動的なパターンを封鎖してみる、そんな小さな変化が「一事は万事」に波及しますよ。楽しいですよ。
・自分を信じて、自由に人生を歩む秘訣は「重大性を下げること」です。
そうすることで、縛りや影といった普通思考は、ゆるみ解放されます。
ですから、悩んだとき苦しいとき、「今の自分は何をそんなに重大に考えているのだろう」と冷静に考えてみてください。
・「こんなに不安なのは自分だけ。恥ずかしい」と頑なに悩んでしまうのです。これを「特別視」あるいは「差別視」といいます。
・自分でできることにしては、そんなことないよ、だいじょうぶ」と自分自身にやさしく言葉をかけ、間違った頑固な認知を正してあげることです。/「そんなことないよ」とのやさしい言葉に対してくらいは、素直に「はい」と心を開き、受け取るようにしましょう。
・「今、この自分は好きか?」「楽しいか?」と自問するようにします。そして、好きと思えないなら、楽しくないなら、すぐやめる。/この切り替えは、難しいものではありません。「せーの」でできます。
・どこで誰と過ごしても「ハッピーな人」でいるために、「プラスアルファ」を意識してください。「プラスアルファ」とは、あいさつやうなずきに続けて、ちょっとしたお礼やほめ言葉、労いの言葉をつけることを指します。/おだてるとか機嫌をとる、ということではなく、ハッピーでありたいという願いをかなえるのは、いつ誰といても気持ちよく過ごそうとする意識が造り出すもおですから、そうした思いがあればおのずとプラスの言葉が出てくるはずです。でも、そうした習慣がない間は、ちょっと考えて意識的に言葉にする練習からはじめて、それが自動的に出てくるところまで習慣づけることが大切です。
・過去のことは「無条件に“よかったのだ”と思うことにする」。
人はみな人生の舞台の主役。人生の中心は自分なのですから、図々しいくらいで結構、自己が中心にありきでよい。むしろ、そうでなければいけないのです。
・「すぐにでも」それ(願い)を手に入れたいのなら、今すぐ「その自分」になってしまえばよい。それだけです。自分というフィルターを通して次の次元が現れるからです。/「もうすでにそうなった自分でいる」これが最短でなりたい自分に成る秘訣です。
・幸せや成功は、真面目さや勤勉さ、努力や忍耐力など、いわゆる「普通のよいこと」への報いとしてやってくるわけではなさそうだからです。
・真の力を自分の意識で取り戻し、みずからを開花させることが、ある人にとっては人生でのひとつの使命・宿命・課題なのだと思います。自分への愛情と根気とをもって、楽しみに無限の可能性を開いていきましょう!
・「方法」を考えず「方向」を定める/成功についても問題解決についても「どのように?」と考え過ぎないことです。それより、すでにそうなったところをイメージする。つまり「方法」ではなく「方向」。行き先を定めるのです。それが脳のなかにでき上がると、脳のなかでそれはひとつの体験済みの世界となります。
文末には、「おめでたい」脳にするために、固定概念化していた脳の情報を書き換えるリピートリーディング、アファーメーションも載っています。
前記事で紹介した『ビビらない技術』では、気弱に見せないために「声は低く」という項目があったけど、本著は「は〜い」とゆるくでOK、というところが顕著に違って、
目的とするところが違うかもしれないがおもしろかった。